井上大輔 Daisuke Inoue
作編曲家・歌手・サックス&フルートプレイヤー・音楽プロデューサー 本名:井上忠夫 Real Name:Tadao Inoue
1941年(昭和16年)9月13日、東京都に生まれる。 血液型O型、乙女座。 60分類の動物占いによると、「おしゃれなチータ」。 また、「ガンダム占い」では「旧ザク」になる。 幼少の頃より映画を好み、映画監督を志望する。 日本大学芸術学部映画学科に入学し映画監督を目指すが、高校時代の吹奏楽部の影響から音楽に次第に傾倒していった。 在学中に軽音楽部を創設し、モダンジャズに熱中。 サックスを担当する。 1963年8月、ジャズ喫茶で演奏しているところをジャッキー吉川氏(ブルーコメッツのリーダー)と大橋道二氏(大橋プロダクション社長)にスカウトされ、ブルー・コメッツに本名「井上忠夫」で参加する。 ブルー・コメッツでは、サックスとフルートを担当。 鹿内タカシ氏、尾藤イサオ氏などのバックバンドを経て、一流のバンドマンに成長した。 ビートルズのサウンドに強くインスパイアされ、作曲活動を開始。 1966年3月20日、自身作曲の「青い瞳」をリリースし大ヒット。 紅白歌合戦に出場し、ビートルズ武道館公演の前座も務めた。 これにより、日本のGSブームがスタート。 以後、ブルーコメッツのヒットメーカーとして作編曲を手がけ、1967年6月にリリースした「ブルー・シャトウ」が大ヒット。 当時では異例の100万枚を超えるミリオンセラーとなり、2年連続となる紅白歌合戦出場のほか、第9回レコード大賞も受賞した。 1972年にブルー・コメッツ解散後、作曲家に転身。 フィンガー5「学園天国」「恋のダイヤル6700」などのヒット曲を生み出した。 多数のヒットソングを世に送り出した他、シャネルズ、シブがき隊、ビーナスなどのプロデューサーも務め、メガヒットを記録した。 コマーシャルソングとのタイアップもパイオニアであり、プッチンプリンやシュワちゃんのヤカン体操(日清カップヌードル)など、印象的なメロディーを多数残した。 また、サックスやフルートプレイヤーとして多数の曲に参加している。 1981年に作曲の際のペンネームを本名「井上忠夫」から「井上大輔」に変更。 同年、日大芸術学部時代の同級生である富野由悠季氏の手がけた人気アニメ映画「機動戦士ガンダムII 哀戦士編」、82年「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」(ともに配給は松竹)の主題歌を自ら歌い、若い世代のファンも開拓した。 アニメソングでは、前出「ガンダム」のほか、「機甲界ガリアン」「光戦隊マスクマン」「スーパーロボット レッドバロン」など、数こそ少ないが良質の仕事を残している。 1999年3月に、富野由悠季氏との共同プロデュースでガンダム20周年記念レコード「Reverbration in GUNDAM」を発表、高い評価を受ける。 今後の活躍が期待された矢先、2000年5月30日に享年58歳で逝去された。 2001年には、慎吾ママこと香取慎吾さん(SMAP)の歌う「慎吾ママの学園天国〜校門編〜」がリリースされるなど、死してなお輝きを増すばかりの井上メロディーには圧倒される。 彼は、現在のJ-POPの基礎を築き、日本歌謡界に多大なる功績を残したと言っても過言ではないだろう。 今こそ、その功績を再評価するべきではないだろうか…?
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