具体的な新聞の名前、掲載日時等一切不明ですので、おわかりになります方、情報をお願いします。
＜内容＞
いよいよ夏。ポップスも衣替えしてきた。
昨今では暑さ、涼しさを直接的に伝えるよりも、
青い空、輝く海など環境やムードを暗示、想像させる方向にあるようだ。
その一つが、リゾート・ミュージックと銘打ったシリーズ。
井上大輔の作曲を集め、アルバムの題名も青一色。
「ブルー」「サファイア・ブルー」に続き、
今月「ブルー・ダイアモンド」（ファンハウス）を出し、
三年がかりで完結した。
井上は、一九六〇年代に活動したグループサウンズ
「ブルー・コメッツ」のメンバーで、
有名な「ブルー・シャトー」を作曲してヒットに結びつけた。
その後、忠夫から大輔に改名して作曲家に転じ、
歌手のために曲を作り、またCMソングを次々と送り出した。
そのＣＭソングがドリンク類に多いのは、
さわやかさを買われたからだろう。
彼が作曲し、ジョージ・ベンソンが歌う
「Ｇｒａｎｄ Ｎｅｗ Ｗｏｒｌｄ」がビールのＣＦとともに
いま茶の間に流れ、問い合わせが多いそうだ。
彼の音楽は、基調はジャズ。騒がず訴えず、時には物憂く、
時にはしゃれた戯れに夢中になる。年配の人は、
そこにかつての青春を思い起こすだろう。
ただ彼は昔に触れられるのは好まず、いまを聞いてほしいそうだ。
まだ青春にいるかららしい。 （白石 裕史）