Things We Said Today
〜今日の誓い〜
ここ数年,このウェブサイトは,「年3回更新」と冗談を言うほどに更新してこなかったわけで,正直年末だから今年を振り返ってなんて,柄にもない話なのだが,今年に関しては振り返って書いておきたいことがあるので書こうと思う。
振り返りたい…というのは別に金正日氏が亡くなったからでもないし,カダフィ氏が亡くなったからでも,ましてビンラディン氏が亡くなったからでもない。(改めて書くまでもなくすごい1年だったね)
やはり,地震と津波と,原発事故があったからだ。
原発事故というのは……一口に「こうです」とは言えない。そんな軽いものではない。
稚拙な文だが,自分なりに原発事故を振り返りたい。
原発で事故が起きうるというものを意識したのは,馬鹿な話だが,映画「ゴジラ」(1984)であった。
劇中,原子力発電所を襲う描写に,「もしもゴジラのようなことがあれば,事故は起きるのではないか」と子ども心に思った。
今思えば,子どもの直感というのは非常に正しかった気がする。
高校時代は浜岡原子力発電所の安全性に少し疑問を持ち,「浜岡で事故があったら名古屋は無事じゃないよね」と話していたことを思い出す。
当時はまだBBSがあって,常連さんの書き込みでにぎわっていたんだが,静岡方面に住んでる常連さんがふたりいて「うちも無事じゃないね」なんて話をした。
(緒方くん,とよさん,お元気でしたらメールください)
「浜岡で事故が起きたら大変だ」という話はしたが,その後,「浜岡で事故が起きるかもしれないから全部止めます」なんて話になるなんて夢にも思わなかった。
英断なのか,独断なのか,大きな議論が起きたが,この決断が将来,英断だったといわれればいいなと思う。
だが,それ以後原子力発電について,全くの無関心でここまで来た。
確かにチェルノブイリ原子力発電所について多少,ネットで調べたこともあったが,それは廃墟マニアとしての関心であって,原発問題への関心からではなかった。
事実,このウェブサイトでは裁判員制度などというカタい話題を採り上げたこともあったが,原発問題はこれまで採り上げたことがない。
ひとえに著者の無関心さである。
そして,3.11の地震と,原発事故が起きた。
事故なんて起きるはずがない,いや,起きたとしても最悪のところまで行かずに,奇跡が起きて回避されているはずだ,そうであって欲しい……。
今思い返しても,あの時の自分の思考はどうかしている。
厳しい現実を前にすると,こうも人間は幼稚な発想しかできないのかとあきれてしまうのだが,あの時テレビで無責任な発言をしていたコメンテーターだって似たようなものだ。
いや,あるいは,あの時首相官邸にいた人物だって,どこまで冷静でいたのか……。
この原発事故は,大きな教訓を我々に残してくれた。
それは,「今,問題になってなくても些細なことでとんでもない問題になることがある」ということだ。
もちろん,事故を起こしたのは東電だし,原子力政策を推進してきたのは政府なのだが,無関心さから,結果として原子力政策を黙認し,こういう事態に間接的に関わったのは,私を含めたすべての人かもしれないのだ。
少なくとも私は,原発事故の責任の一部が,自分にもあるのではないかと思う。
さて,そうなると,この国にはどうやら,今問題になっていなくとも,なにかのきっかけで大問題になることがまだあるのではないのか,と思う。
原発だけでなく,ほかにも知られていないだけで,大きな問題になりうるものがあるはずだ。
2012年は,そういったものの存在を多少は暴けるように,私も勉強を重ねていきたいと思う。
勤務中はあまり携帯電話をいじることがないので(自由にいじれる人の方が少ないと思うけど),今日あった大ニュースを知ったのは夜の6時を過ぎたところだった。
携帯電話でTwitterを見ていたら,タイムラインに「金正日死亡を受けて……」の文字が目に飛び込んできたのだ。
金正日が死んだという一報は,意外な形で飛び込んできた。
その文字列を見たときの感覚は「まさか」「ネタかもしれん」だった。不思議に落ち着いて,携帯電話をYahoo!にすると,上の方にトップニュースで「金正日総書記死亡」の文字があった。
クリックしてみたが,ニュースが多くて,死因やらなんやらはよくわからなかったし,勤務中なので大騒動するわけにもいかず,「どうやら事実だろうなあ。まあ,家に帰ればニュースは見られるし」ということで,その後は落ち着いて仕事をした。
とはいえ,頭の中では,「2011年はとんでもない1年だったなあ」という言葉だけが,浮かんでは沈み,また浮かんでは沈んでいった。
さっと思い浮かぶだけで,東北地方が地震と津波で崩壊し,原発事故で取り返しのつかない事態になり,ビン・ラディンとカダフィが死亡し,ギリシアの経済が崩壊した。そこにまたひとつ,大きなニュースが飛び込んできた。
こんな辺境のウェブサイトを見ている人にいまさら言うまでもないが,金正日総書記が急逝した。
この原稿を書いてる左では,テレビのニュースが大きく報道しているし,ネットのニュースもこのニュースを大きく扱っている。
衝撃を受けなかったというと嘘だが,ある意味では驚くことではなかった。
前から健康不安はあったし,糖尿病や脳卒中,当然動脈硬化もあったわけで,心筋梗塞で急逝という話を聞いても「まあ,そうだろうね」という感覚だった。
だが,それと同時に,今,金正日が死ぬと言うことに,因縁めいたものを感じてしまった。
金正日の死そのものが,ものすごい「嫌がらせ」のような感じがするのである。
北朝鮮との外交が暗礁に乗り上げているのはともかく,アメリカとは普天間基地問題でぎくしゃくし,韓国との関係も非常に厳しいものがある。
ロシア・中国とも関係が悪化しているのは承知の通りだ。
外交的なタイミングという意味で,今ここで金正日が死ぬのは最悪である。
まして,今の日本の状況である。
東日本大震災の復興と,原発事故収束のために,カネと人的資源を集中させねばならないときに,将軍様の死だ。
もしも体制が崩壊し,うっかり韓国と北朝鮮が統一されれば,韓国の経済的破綻は避けられないらしい。
韓国が経済破綻をすれば,当然日本だって影響を受ける。
金正日の死が,日本に無関係で,何事もない…ならば別にいいのだけれど,おそらくそんなことはないだろう。
なにがしか日本に関係するし,影響はあると思うのが自然だろう。
金正日の死によって,どのような影響がある…とまでは断言できないのだが,2011年は日本史・世界史ともに,大きな節目となる年だ,とは断言できる。
そんな激動の時代に生きることが出来るのは,ある意味,幸せなことかもしれない。
※例によってネタバレしていますので,嫌いな方はご注意ください。
1986年4月,チェルノブイリ原子力発電所4号が爆発したとき,私はまだ3歳だった。
だから,リアルタイムにおける事故の記憶はない。
「チェルノブイリ原子力発電所の事故」を知ったのは,確か小学生の頃図書室で見た「小学生新聞」か,「MMR−マガジンミステリー調査班−」で「ニガヨモギという星が落ちてきて〜」の回のどちらかだと思う。
とはいえ,それは「チェルノブイリの原子力発電所で事故が起きた」程度の認識で,どういう事故だったのかを知ったのはごく最近の話だった。
Wikipediaで読んだのだが,読んでも何が原因であんなことになったのか,完全に把握したわけではない。
だいたい,黒鉛減速がどうのとか,原子力発電そのものの知識が決定的に欠けている。わかるわけがない。
多くの日本人が私と同じく,よくわからないまま25年の歳月が過ぎ,「チェルノブイリ」がすっかり過去のものとなったとき,東日本大震災は起きた。
東日本大震災は,激しい被害の爪痕をいくつも残した。
その中でもっとも大きな爪痕は,震災から9ヶ月を経て尚,収束する気配を見せない福島第一原子力発電所の原子力災害である。
3月当時の心境はよく覚えている。
3月13日の日曜日,午後だった。
メルトダウンがどうのという映像を見ながら「メルトダウンなんかするはずがない」と思って(今思えば,「して欲しくない」の裏返しだった)テレビを見ていると,1号機の建家が骨組みだけになっているのに気付いた。
専門家が「爆破弁を使って,意図的に吹き飛ばした」と言っていて,「よかった,メルトダウンじゃないんだ。チェルノブイリほどではないな。レベル5か,6あたりで止まるかな。」等と思っていた。
(余談だけどその専門家の名前は忘れたが,こういう無責任なことを言ってる人が原子力行政を推進してきたのかと思うとぞっとする)
実際どうだったのかは,いまさら言う必要もない。
チェルノブイリは4号の1基だけだったが,フクシマは1〜4号の4基だ。
放射性物質の拡散状況はマシだという人もいるが,それは「チェルノブイリよりマシ」なだけであって,そもそも起きてはならないことのはずだ。
日付は失念したが,高村薫氏は震災以後,日本社会を覆う暗闇は原発事故に原因があると毎日新聞のコラムで指摘していた。
全くその通りで,私が今ひとつ,「頑張ろう日本!」のフレーズが好きになれないのは,頑張ったところでフクシマの事故は,孫の死ぬ時代になっても終わらないであろうという,はっきりとした予感にあると思う。(←それ以前に私が結婚して子どもが出来なきゃ孫も出来ないというツッコミはやめよう)
さて,そういうわけで「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」である。
きっかけは地元ケーブルテレビ局の映画情報番組で見た予告編と,Twitterだった。
新作映画の予告編が流れた中に,「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」もあった。
Twitterクライアントを開いていたので,軽い気持ちでツイートした。
翌朝になって,そのツイートに返信があった。(原文ママ)
今関さんって誰だろう。
調べて驚いた。ツイートした映画「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」の監督,今関あきよし監督から直接の返信だったのである。
そもそも「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」は,ロシアの映画だとばかり思っていたので(Twitterをしていたので,まじめに予告編を見ていなかったのである),まさか日本人スタッフが作っているとは思っていなかった。
大慌てで公式サイトに行き,改めて予告編を見た。
これは見に行けという天啓に違いない。
とはいうものの,時間と上映館がなかなか大変で,行くのは多少の思い切りが要った。
特に今日は,伏見ミリオン座で「50/50」という映画を見に行く予定だったので,映画館のハシゴになることも「思い切り」が必要な原因だった。
だが,行ってきた。パンフレットも買わせていただいた。そして,見た。
事前に今関監督のフィルモグラフィを調べさせてもらった。
アイドルムービーが多いことと,不祥事を起こして前科持ちであることがわかった。
アイドルムービーにそれほど興味はないが,目の前の作品がよければそれでよし,である。
ストーリーは,映画タイトルでおおよそ見当がつく通りである。
カリーナという少女が,チェルノブイリが原因で悲しい運命に翻弄される,そんな話だ。
映画はファンタジックに,物語が紡がれる。
撮影は大変だったと思う。
日本人スタッフがベラルーシで映画を撮る,まして大手プロダクションではなく,自主製作映画である。
ここまで撮るために頑張ったスタッフに賛辞を送りたい。
また,今後増えるであろう「脱原発」的な,声高な主義主張がないのもいい。きちんと観客に考えさせる作りになっている。
意外に思われるかもしれないが,この映画の中では「原子力発電所」だの「放射能」だの「セシウム」だののセリフは出てこない。
「チェルノブイリに悪魔のお城があって,毒をまき散らしている」という言葉に凝縮されている。
説明セリフもない。観客の想像力にゆだねられている。
たとえば,カリーナのおばあちゃんの家で採れたリンゴやキノコをお土産に持って帰ると,親戚のおばさんは食べずに捨ててしまう。
なぜ捨てるかは,容易に想像がつく。
いちいち「汚染地域の野菜なんか食べられないわ」みたいなセリフがないのはいい。
あと,アイドルムービーを撮ってきた監督だけあって,カリーナをかわいく撮れている。
ベラルーシの自然とあわせて,天真爛漫なカリーナと,その悲劇のギャップが観客の胸を打つと思う。
と,いいところをつらつら書いたが,直した方がいいところも,やっぱりあった。
今関監督も(たぶん)この評論を読むと思う。
だから控えようかとも思ったが,公開された作品については誰もが自由にコメントするべきだと思う。
次回作の参考にもして欲しいし,今関監督にも気を悪くせず読んでいただきたい。
もちろんその評論に反論したり,怒る権利もある。(エスパー魔美「くたばれ評論家」より)
実は妹と一緒に見に行ったのだが,ふたりとも映画が終わったあとの第一声は「尺が長い」だった。
だいたい110分くらいの尺だと思うが,このストーリーで110分は長い。
あと20分は切れたと思う。だいたい90分前後でちょうどよかったんじゃないのかなと思う。
確かに,せっかく撮った手前,カットするのが惜しかったのはわかる。
でも,そこは勇気を持って切らないと,と思った。
ワンシーン,ワンシーンが冗長なので,雪遊びのところなんかは正直,眠くなった。
入院してからのラスト30分はよかったので,そこまでテンポよく進められれば,もっといい映画になったと思う。
「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」については,多くの人が「予言の映画」だと述べている。
つまり,今後,フクシマでもこういう悲劇が起きるのではないか,と。
私も同感で,今,こういう映画が公開されるというのは大きな意義があると思う。
ものすごくネタバレになるんだが,ラストシーンは石棺の前で,がりがり音を立てて針が振りきれるガイガー・カウンターで終わるのだが,石棺がフクシマのぶっ壊れた建家にダブってしょうがなかった。
「こういう悲劇は繰り返しては行けませんね」ではなく,「今後日本でもこういう悲劇が起きるんでしょうね」であるから,たちが悪い。
ものすごく後味が悪い,重たい感動があった。尺は長かったけど。(←しつこい)
荒削りなところも多々あったが,こういう映画がムーブメントになって,多くの人が思考する機会になればと思う。
何より,私を含む多くの人が,「何となく」原子力発電所の存在を許してきたわけで,そういう自分を反省する意味も含めて,見ていただければと思う。
なお,そのあと見に行った映画「50/50」(フィフティ・フィフティ)であるが,これについては,なかなか良かったと書いておく。
映画評で「テンポがいい」「難病ものだが,明るく描けている」などとあったが,私も同感だ。
未来永劫語り継がれる作品かというと,そうではないが,見たあとほっこりする気持ちになれる映画である。
「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」でささくれ立った私の心を癒してくれた。
多少下ネタが多いが(PG-12),「フルメタルジャケット」の教官ハートマンほどではないので,安心してみて欲しい。
かれこれ3年前に、ウェブサイトの行く末について駄文を書いた。まだお読みでない方は、お手数ですがそれを読んでいただきたい。
あのテキストは、自分なりに「これはまあまあだな」と思って書いたものなのだが、実際、読者からの評価もまあまあだった。
改めて読み返しても、3年前の当時なら、これくらい書けてあればいいと思う。
ただ、3年も経つとTwitterやFaceBook、ニコニコ動画のニコ生やUstreamといったライブ配信が一般化され、「ああ、当時はWikiが最新だったのね」という、昔を懐かしむテキストになった面は否めない。
とかくインターネットメディアに関するテキストは風化が早く、8月に書いた「来年の読書感想文コンクールで優秀賞を取る方法」は3年経っても賞味期限は切れてないだろうが、このテキストも1年弱で賞味期限が切れるだろうと予想する。
そういう意味ではIT関係のライターさんって大変ですね。
このサイトは今年の6月、おかげさまで12周年を迎えた。カウンタも今見たら、15万人を越えていた。
重複してみている人もいるだろうから、のべ15万人がこのサイトを見たわけではないが、「継続は力なり」を感じさせる数字である。
さて、13年前、個人がウェブサイトをもつのはちょっと面倒くさかった。かくいう私自身、このサイトの立ち上げには高校の先輩にお力を貸していただいた。
今では「何であんなことが難しかったのか」と思うようなことばかりだが、立ち上げ当時はわけがわからなかった。
12年前の私は、「HTMLって何?」ってところから始まったわけで、HTMLのウェブページを「見る」ことは、パソコンがあれば多くの人はできるが、「作る」となると、色々手間だと思う。
まして、FTPで送信してとか、その際にアスキーモードでとかわけがわからないだろうし、CGIの設定なんかも、はじめた当時はわけがわからなかった。
今でも、ネットユーザーの中に、HTML作成ができない人や、FTP送信ができない人もいると思うが、それもまた然りで、フリーのホームページサービスもずいぶん減ってきた。
いわゆるHTML型のホームページはなくなりはしないが、今後減少していくだろうことは簡単に予想できる。
その一方で、ブログの数はかなりのものだ。
SNSのmixiなんかも、あそこまでユーザーが拡大してしまえば、普通のブログみたいなもので、mixiのユーザー数=ブログの数みたいなものである。
Twitterだってそうだ。
モバイルゲームのGREEもブログが書けるらしいし、中高生は「プロフィールサイト」でブログっぽいものを書きまくっている。
個人で日記を書くには、困らない時代になっている。
その一方で、個人の日記を発信する危険というものに、多くの人は無頓着ではないかと思う。
たとえば、炎上である。
日常の何気ない行為の告白…それがもしも触法行為だったとしたら、炎上は免れない。
Twitterで飲酒運転の告白をして炎上したツイートを見たが、「これはTwitterに書かなければいけないことなのかなあ?」と疑問に思った。
家に帰って「いやー、飲酒運転しちゃった。まずいわー。」と独り言を言うならまだしも(いや、飲酒運転を肯定するつもりはないですよ?)、わざわざインターネット上で「俺、飲酒運転しちゃったぜ。サーセン!」みたいなことを叫ぶのは、WEBが世界につながっているという自覚がなさすぎる。
誰かがTwitterを「バカ発見器」と呼んでいたが,実に言い得て妙である。
ところでそろそろ本題に入りたいのだが,今日のタイトルは「ストーカーブログ」である。
声優・豊崎愛生さんに対して,熱心すぎるファンがプライベートを暴き,豊崎さんが男性と同棲しているらしいことをブログに書き立てた。
それがきっかけで,豊崎さんが果たして男と同棲しているのか,否か,大きな議論が起きた。
この一件は,かなり衝撃的だった。
声優が同棲していたと言うことではない。その証拠をブログにアップロードするという行為に対してである。
実際に豊崎さんが同棲していたかどうかはともかく,豊崎さんの所属事務所は,このブログをストーカーブログと呼び,その管理人を「心ないファン」と呼んだ。
このブログが「ストーカーブログか,否か」と問われれば,ストーカーブログだと,個人的には思う。
いくらアイドル声優でも,プライベートの時間はあるだろうし,その時間で誰と付き合おうと自由ではないか。
だが,それ以上に唸ったのは,同棲発覚の経緯である。
「豊崎愛生 同棲 ブログ」で検索した方が早いだろうが,
1.ほかの声優たちは互いの自宅を行き来するのに,豊崎さんとだけはそういう交流がないことをブログで確認。
2.仕事場からも遠く離れた場所に住む理由は,男にあるという仮説を立てる。
3.尾行したマンションに豊崎という表札がない。
4.そのマンションはメゾネットタイプ(マンションの部屋の中に階段があるタイプ)のマンションで,豊崎さんはラジオ番組でメゾネットタイプのマンションに住んでいると発言。
5.そのマンションに,豊崎さんの出演したアニメの関係者が住んでいる。よって同棲している。
という流れなのである。
ポイントになるのは1番である。
ブログに書かれた情報から,「男が原因ではないか」という仮説を導く。これには唸った。
豊崎さんや,友人の声優さんはショックだっただろう。
ファンのために書いてきたブログが,まさか悪用されるとは思わなかったに違いない。
今回の件で,豊崎さんはブログを休止してしまったが,当然のことだろうと思う。
だが,この事件はとても興味深い。
ブログに載せる個人情報がわずかでも,それが集積されれば,大きな個人情報が暴かれると言うことだ。
私もTwitterをやっているが,意識して書かないようにしていることがある。
それは「○○なう」である。
Twitterといえば,「○○なう」と書く人が多い(と思う)が,「なう」は非常に危険な言葉である。
たとえば,AさんがTwitterをしているとする。
「高円寺でうどん屋なう」と書き込んだとする。
それだけなら「ああ,Aさんは高円寺でうどんを食べたのだな」だけだろうが,それが定期的になると話が変わってくる。
Aさんは水曜日の6時頃,高円寺でうどんを食べる……なんてことが判明する。
水曜の夜6時頃,高円寺のうどん屋近辺でAさんに会える…ストーカーには十分すぎる情報だ。
「なう」の集積は,その人物の行動パターンがわかる。
ブログの出来事だってそうだ。
その人の趣味・趣向がよくわかる。
まして声優さんは顔も,名前も,声も知られている。
「毎月第1水曜日は,どこそこのスタジオでラジオ番組の収録。」
「イベントの前にはなじみの美容院で髪をセットしてもらう。」
「収録語の打ち上げは仲のいい声優さんとスイーツを食べに行く。」
なんてことが,もしかしたらブログやTwitterから読みとれるかもしれない。
もちろん,ストーカーが悪いに決まっている。
情報を悪意で解析することが正当化されるわけがない。
私は今回の件で,ストーカーブログを擁護する気はない。
だが,その一方で,無意識に垂れ流す個人情報にも警鐘を鳴らしたいと思う。
鍵をかけずに外出して,その隙に泥棒に入られたとする。
泥棒は確かに悪いが,「不用心だなあ」と思うだろう。
それと同じである。
Twitterにせよ,ブログにせよ,迂闊にプライベートなことを書くと,足下をすくわれかねない。
ブログやTwitterで,当たり障りのないことを書く技術が,求められている気がしてならない。
夏休みの終わり……日本全国の小中学生の半分以上がヒイヒイ言いながら課題を片づけているであろうこの日。
多くの小中学生にとって最大の苦行は,なんと言っても読書感想文だ。
私も読書感想文は大嫌いだった。好きだった人なんていないのではなかろうか。
インターネットの発達で「学校提出に限り著作権フリーの読書感想文」というすばらしいものもあれば,「穴埋めでできる読書感想文」というものもある。
とりあえず提出さえできれば…という人にとっては色々やりやすい世の中になったと思う。
とはいえ,そんなずるい方法を使うのは後ろめたい,自分の子には正々堂々,きちんと書かせたいという人もいるだろう。
さりとて,我が子は「感想なんざ面白かったでええやんか」と反発し,無理矢理書かせてみると我が子ながらヒドイできばえ。まるで昔の自分である。
読書感想文のコンクールで入賞する人は一体どういう魔法を使っているのか。
そんな人も多いと思う。
そういうわけで,今回は,来年の読書感想文コンクールで優秀な賞を取りたい(あるいは取らせたい)あなたのためにお送りする,「来年の読書感想文コンクールで優秀賞を取る方法」である。
「いや,出せるならそれでいいや」って人は他の感想文サイトを見るか,著作権フリーの読書感想文でお茶を濁してください。
それでは,ここからは順を追って「読書感想文で優秀賞を取る方法」を書いていきたい。
方法1 読書の習慣をつけること。
この時点で「あ,うちの子は無理」「あ,俺は無理」と思った人が出ることだろうと思う。
読書感想文の業の深いところ,それは「読書」の「感想文」という看板にだまされて,「誰でも本を読めば書くことができる」というとんでもない誤解があることだ。
お絵かき教室に通わないで,愛鳥週間のポスターに入賞できるだろうか。
野球の練習をしないで,試合に出られるだろうか。
ピアノを弾かずに,うまくなれるだろうか。
それと一緒である。
読書感想文で優秀賞を取るには,とにかく読書の習慣をつけるに限る。
それは,後述する「自由図書」の選出にも関わってくる。
とりあえず,読みたい本を読みまくる,読ませまくるのがいい。
保護者の読者の場合,定期的に図書館に連れて行くのもいいが,一番は「買う」ことである。
いつでも,どこでも,手の届くところに,本がある環境が望ましい。
そして,保護者も,子どもの読んだ本を読んでおくのがいい。
共通の話題になるし,次の読書への動機付けにもなる。
来年の夏までは時間がある。今からでも,読書の習慣はつけさせられるはずである。
方法2 日記を書く習慣をつけること。
そもそも,1年に1回,読書感想文の時だけ,原稿用紙3枚に向かうというのが,大間違いなのである。
ずっと家でゴロゴロ寝ている,メタボなおっさんが突然フルマラソンを走ったらどうなるか。死んでしまうだろう。
日頃から文章を書かない我が子に,「はい書け」なんて,無理難題の極みである。
日頃から,短い文章で慣らせる,いわばジョギングみたいなことをやらせないと,マラソンは走れない。
たかが原稿用紙3枚,大人ならば「美味しいカレーの作り方」でも書いておけばいい話だが,子どもにとってこれほどの苦行はない。
日記は,生活日記でいい。少年時代の貴重な記録にもなって一石二鳥だ。
(将来有名人になって大ブレイクしたら,「幼少時代の日記」みたいなタレント本にして売りさばけるかもしれない。)
読書日記の方がという人もいるだろうが,当人が書き続けられるものが一番である。
後述する「内容を水増しする」際にも,日記は役に立つ。
なお,ブログでもいいのかという疑問も出るだろうが,小中学生がブログを書くというのは,私は好きじゃない。
18歳未満はろくなことを書かない。だいたい大人でも不用意なことを書いて炎上するのだから,まして子どもはブログなんか書かない方が身のためである。
方法3 本を読んだ感想を書かないこと。
読書感想文最大の誤解。それは,読書感想文は読書の感想を書くものであるという誤解である。
そんなものを書いてはいけない。
だいたい,大人になった今でも,本を読んだ感想だけで原稿用紙3枚なんて無理な話だ。
アマゾンのブックレビューはせいぜい100字。
読書の感想を書かせて,原稿用紙5行にうまくまとめられたなら,あなたはきっと,アマゾンのベスト・カスタマー・レビュアーになれるだろう。
だいたい「面白かった」「読んでよかった」「主人公はすごいと思った」なんて,読書感想文を読む図書協会のお偉いさんは求めていない。
方法4 本の登場人物の成長と,書き手の成長をリンクさせること。
これを書くのである。
本の登場人物,物語であれば主人公だし,ノンフィクションであれば取材対象者だけれど,多かれ少なかれ,本1冊の中で成長したり,変容したりする。
「イマイチ変容しない」のは推理小説で,推理小説を使った読書感想文が大賞にならないのはそういう事情による。
あとでも改めて書くつもりだが,「推理小説」は読書感想文には向かない。
では,どういう風に書くか。
たとえば,沢木耕太郎先生の「一瞬の夏」を読んで書くとする。
「一瞬の夏」は,ボクシングの元東洋チャンピオン・カシアス内藤の再起にかけた闘いの日々と,美しいまでに儚い結末を描いたスポーツ小説である。
これを読んで書くとする。
「面白かったです」ダメである。
「カシアス内藤はすごいなと思いました」ダメである。
「僕はカシアス内藤選手のようにカムバックのためにあそこまでがんばれません」ダメである。
「カシアス内藤選手の物語を読んで感動した僕は,ボクシングを始めました」すばらしい。これを書くのである。
つまりである。
主人公の成長に触発されて,書き手も何か変化した,その記録が読書感想文なのである。
ここから筆者の昔話だが,ガキの頃表彰された読書感想文があって,それは「よもぎだんご」という本だった。
「よもぎだんごをよんで,ぼくもよもぎを道ばたで摘んで,よもぎだんごを作ってみました」という展開だった。
表彰状をもらえた。
これに味を占めた私は,翌年,「広島のピカ」で読書感想文を書いた。
核兵器の恐ろしさ,広島の原爆資料館へ行った体験,平和への願いを切々と訴えた。
絶対に表彰されると思ったが,見事に校内コンクールで落選した。
「広島のピカ」では,平和の尊さに気付けたかもしれないが,所詮その程度の成長である。
それこそ,平和団体に入って平和のためにプロ市民活動をはじめましたみたいな展開なら当選したと思うが,やはり「広島のピカ」は,オススメしない。
方法5 自分にあった成長をしている登場人物の本で書くこと。
読書感想文の誤解のひとつは,「夏休みだ。さあ本を読もう。そして感想文を書こう。」である。
夏休みに入ってから本を読んでいるのでは遅すぎる。
コンクールが始まる直前にシューマンのピアノコンチェルトを弾きはじめるようなものである。
方法1でも述べたが,日頃から本を読んでおいて,その中から書きやすい本で書くのが一番いい。
方法2で「読書日記でもいい」と述べたのは,読書日記の場合,再度その本を読み返さなくても,だいたいのアウトラインがつかめる利点があるからだ。
自分にあった成長。これは難しい。
ピアノコンクールの自由曲みたいなもので,チョイスがすべてを決めると言っても過言ではない。
それこそ,お子さんが女の子なら「一瞬の夏」を読んでボクシングを始めるみたいなストーリーにはしづらい(南海キャンディーズのしずちゃんを除く)し,男の子が「赤毛のアン」で感想文を書くのは難しいだろう。
それこそ「トム=ソーヤ」を読んで,冒険を実際にして,その冒険の記録を書くとか,そういう展開がいいのだが,とにかくその人にあった本は人それぞれなので,とにかく本とたくさん出会うことが大切である。
ところで,有名な本で書くことは避けたい。
あまりにも有名な本は,これまでにも数多くの読書感想文で使われた「歴戦の勇士」である。
仮にその本で書いた感想文で校内予選を突破したとして,市や県のコンクールで勝ち残れるとは思えない。
同じ年の感想文だけでなく,過去の感想文とも戦わなければならないのは,ちと分が悪い。
(たとえば「五体不満足」や「だから,あなたも生き抜いて」などの読書感想文は星の数ほど存在するはずである)
多少,あまり書かれない,斬新な(斬新すぎてもいけないが)本で書けるといいだろう。
なお,先程も述べたが「推理小説」は,登場人物の成長を描くのではなく,基本的に殺人事件のトリックを描いているので,感想文は書きにくい。
たとえばアガサ=クリスティの「アクロイド殺し」で感想文を書くとする。
「まさか犯人がアイツだったなんて思いませんでした。クリスティはズルイ。」でオシマイである。
同様の理由でSF小説も難しい。ラノベなんてもってのほかである。
「撲殺天使どくろちゃん」や「涼宮ハルヒの憂鬱」でいったいどんな読書感想文が書けるというのか。
そういうわけで,この「方法5」が最大の難関になると思う。
ここがクリアできれば優秀賞に限りなく近づく。
なお,課題図書であるが,課題図書を読んで,「方法5」が実践できそうならばチャンスである。
ただ,それができそうにないなら,避けた方がいい。
課題図書による読書感想文は,正直,当たればでかいが,外れも大きいホームランバッタータイプで,自由図書はコツコツ当てられるが,なかなか大きく当てるのが難しいアベレージヒッタータイプだと言える。
(全くの余談だが,課題図書の選定はどういう基準なのか,いい加減公表して欲しい。課題図書に選ばれれば莫大な売り上げが期待できるのだから,課題図書選定を巡ってなにがしかのドラマが裏で起きていると思うが,その手のドラマを扱ったドキュメンタリーは出ないのだろうか。)
方法6 原稿用紙の一番最後のマスきっかりで終わるように書くこと。
この方法は下らないが大事なポイントである。
読書感想文は,言葉が悪いが所詮作文である。
たとえばである。よくできた作文が2枚あるとする。起承転結がしっかりしている。書き手のテーマもぶれていない。誤字脱字もない。
そんな時,どうやって差を付けるか。
技術力である。
フィギュアスケートで考えると分かりやすい。
演技力が同点なら,ジャンプの難易度や,正確さといった技術力で順位を決める。
それと同じことが読書感想文でも行われる。
正しく原稿用紙は使われているか,誤字脱字はないか,きちんと漢字は使われているか……。
とはいえ,校内予選を突破すれば,教師の添削や指導が入る。
その段階で,誤字脱字や,原稿用紙の使い方は修正されて,正しくなる。
それでも差を付けるにはどうするか。
それは,原稿用紙の一番最後ぴったりまで文が書かれていることだ。
原稿用紙3枚なら,3枚目の一番最後の業の,一番最後のマスが「。」で終わっていることだ。
また,段落で改行の場合,あまり白いところがないこともポイントになる。
中学生くらいになると,不自然な改行を駆使して,実質原稿用紙2枚そこそこの文章を,無理矢理3枚にねじ込むちゃっかりものが出てくる。
当然,マイナスポイントになる。
なんとか段落を変える場合,白いマス目が出ないよう配慮して書いておきたい。
それでも「ネタがない」「埋めきれない」ということが起こりうる。
その場合は,書き手の,本に関連している日常生活のエピソードを挟むことで水増しができる。
どういうことか。方法2でも書いたが,日記を使うのである。
内容にボリュームがないなら,日記に書いたエピソードをうまく編集して,感想文にねじ込めばよい。
小学生にはちと荷が重い方法なので,保護者の編集能力が問われるところだ。
文章を切って,張って,つなげる。
そしてきっちり1番最後のマスで文章を終える。
それが大切である。
方法7 普段から担任の教師と仲良くしておくこと
これは読書感想文とあまり関係がないようで,一番重要なポイントかもしれない。
読書感想文は,各学校の各学年,課題図書からひとり,自由図書からひとり選ばれてコンクールに出る。
校内予選で勝ち残らなければいけない。
それこそ,自由研究と称して,自由図書と課題図書,ふたつとも書いて提出できれば一番だが,とにかく各学年2名までというのはかなり狭き門である。
もちろん,多くの教師は保護者と仲がいいから,あるいはそいつがいい子だからという理由だけでコンクールに出品する作品を決めることはない……と思いたい。
だが,教師とて人間である。
教師と仲が悪い,うまくいっていない子の作品を選ぶかというと,同列のできばえなら,いい子の作品を選ぶ人もいるだろう。
そうなると,日頃から保護者も,子どもも,担任や学年の教員と仲良くしておくことは大切である。
読者が来年の夏休みに,好評な読書感想文を書けることを楽しみにしている。
なんだかお盆休みになって,あちこちでデモやら集会やらのニュースを聞きます。
マスメディアですと「日本ではデモが起きない」と批判されてますが,いざデモが起きるとなぜか報道されない不思議な現象が起きています。
さて,そういうデモ行進をする政治団体の主張は,いずれも一部には賛同すれども,一部では賛同し得ないことが多いです。
「まあ大まかに合ってる団体に入ればいいじゃん」という意見もありますが,日本には昔,「大同団結運動」という出来事がありまして,「大まかに合ってるんだから仲良くしよう」と仲良くした結果,結局内部分裂して終わったという事例があります。
政治団体でも内部分裂とか,同盟関係から解消とか,いろいろありますよね。
世界的に見ても,巨大組織が外的要因で崩壊するより,内部分裂で崩壊する方が多いのです。
兄妹げんかで崩壊したジオン公国,派閥抗争の末に崩壊したティターンズなどがよい典型です。
では,果たして私は政治結社を結成するとしたらどんな政治結社になるのか。
いや,そもそも政治結社なんか結成しませんよ。
……そんなエネルギーあったらほかのことに使いますよ。
でも,仮に結成するとしたら,こんな結社かなあ,と思います。
名付けて「投票率100%を目指す国民の会」。
主義・主張は簡単。
とにかく皆さん投票に行こうと呼びかける。
投票率を1%でも上げるのが目標。もちろん投票先は自由。
投票に行かないのも自由なんですけど,そこはそれ,面倒でも投票に行きましょうと呼びかける。
仮に投票率50%で,得票率60%の候補者が当選したとしたら,その候補者は全体の30%しか得票してないのに当選しちゃうのです。
それはおかしい。
いやね,僕も,この日記でかつて危ない発言をしたことはあるし,それがきっかけで対立や緊張もありました。
世の中を変えるんだーみたいな過激な思想にね,与したこともありました。
ただね,最近,「過激な主張したところで世の中変わらないなあ」と思うようになりました。
さりとて,何も言わないのも違和感がある。
何をしたらものが言えるのか。
それはやっぱり,選挙に行くことではないのかなあ,と思うんですね。
政権が変わって,世の中も変わりました。
いいか悪いかは別として,選挙はやはり,世の中を変えます。
投票行動は世の中を変えます。
ということは,選挙に行く人が増えれば,もっと世の中は変わるのでは,と思うのです。
選挙に行く人が増えると言うことは,当然,選挙公報も読むし,政策についてそれなりに考える人が増える。
そうすれば,各政党だって,もう少しまじめに政策を考えるはずです。
そして,ここからはあり得ない話ですけど,白票と無効票を区別して発表してくれたらいいのになあ,と思います。
よく選挙で「この中には入れたい人がいないから行かない」というのがあります。
そこで「この中に入れたい人がいません」という場合は,白紙で投票してもらう。
そして,それも開票でカウントする。
A候補,B候補,C候補,白票でカウントする。
ダントツで白票がトップになる選挙区が出てきます。
そして,もっとあり得ない話になるんですけど,白票がトップになった選挙区からは当選者を出さないって仕組みにしたら面白いと思うんですよね。
(バーン)とか(バキューン)とか(ブラタタタタタタタ)なんか,選挙で絶対当選しますけど,この仕組みにしたら落ちかねない。
対立候補が「白票を投じましょう」って呼びかけたりして,選挙がカオス状態になります。
当然,衆議院選挙の場合,白票で落ちた候補者の比例復活はありません。
だって国民から不信任されてるんですもん。
そうなると,国民に一票入れてもらえるように,まじめに政策を考えて,国民のために議員も働くと思うんですよね。
後半はマンガですけど,投票率を上げるってのはもう少しまじめに考えてもいいと思います。
居酒屋で「投票済み証持参で,生ビール一杯無料」とか。あ,これは不真面目か。
※ネタバレを大いに含みますのでご注意下さい。
うーむ,まずい。
「コクリコ坂から」がイマイチネタにならないから,かわりのネタにする目的で見た「大鹿村騒動記」,熟睡してしまったぞ。
ふだんどんなつまらない映画でも起きてるのに,「大鹿村騒動記」だけはアカンかった。
しょうがないから「コクリコ坂から」の話をするか。
でも,これ,本当にネタにならないんですよ。
全編通してフラットなテンションのまま話が進んで,気が付くとエンドクレジットになって「えっ,終わり?」って感じ。
なんだろう。このカタルシスのなさ。
「ポニョ」も「アリエッティ」もそうだけど,カタルシスがない。
さりとて「ゲド戦記」の時のような「ネタ映画」でもない。
いや,決して悪い映画ではないんですよ。いい映画かどうかは微妙ですけどね。
ネット上では「ジュニアだから」という理由で見てないのに酷評している人もいると聞いていますが,見ると酷評しづらい。
そういう映画です。
ストーリーはこんな感じ。
東京オリンピックを間近に控えた横浜。
船乗りだった父を海難事故でなくし,学者として世界を飛び回る母と離れて暮らす松崎海(声:長澤まさみ氏)。
高校に通う傍ら,アパート・コクリコ荘の管理人も兼任し,下宿人に食事を作る仕事もしていた。
そんな海は毎朝,行き交う船の安全を祈って旗を揚げることが日課だった。
海の通う高校では,文化部のクラブ棟「カルチェラタン」を壊して建て直すか,否か,賛否両論の激しい議論がかわされていた。
建て直し反対の急先鋒は3年生の風間俊(声:岡田准一氏)と生徒会長の水沼史郎(声:風間俊介氏)。
屋上から池に飛び込むなどの激しいパフォーマンスで有名な風間と,海は説明がめんどくさい色々なことがあって急接近する。
ところが,偶然から風間は海の生き別れた兄であるという事実を知ってしまうのだった。
これで映画の8割をネタバレしました。
この映画の大きなファクターはズバリ,ヒロインと男が生き別れた兄妹だったズガガガガガーン!なのです。
風間は一応,よそよそしく海を避けるんですが,海はその事実を知って思い悩むそぶりが今ひとつ薄い。
「どうしよう……私,それでも風間さんが好き。兄さんでも,風間さんが好き。」
みたいなセリフは出てきません。
なにしろ,その直後,グッドタイミングで母親が帰国。
「実は風間さんとあなたは実の兄妹じゃないのよ。(キッパリ)」
と,観客の予想の斜め上を行く超展開。
当然海は悩みません。
「よかったー。私はこれで堂々と風間さんが好きって言えるわー」みたいな感じです。
そして文化部のクラブハウス,カルチェラタン取り壊しを阻止するために,理事長に直談判に行くというのがこの映画のクライマックスになる…はずなのですが……。
理事長がフツーにいい人なんですよ。
高校生3人がアポなしで来ても会ってくれるし,「そんなら一度カルチェラタンを見に行こう」と見に来てくれるし,そして「取り壊しは中止しよう」って言うし。
どんだけいいやつなんだよ!
ほんとこの映画,悪いやつが誰も出てきません。
そして出生の秘密を知る船乗りが港に来ているっていうんですけど,すでに海のおかんと,風間のパパンが出生の秘密をふたりにベラベラ喋っているので,会いに行かないといけない理由はあんまりない。
そしてはじまるエンドクレジット。
「えっ,終わりか」と思いました。
とはいえ,ゲド戦記の「ダメだこりゃ」ムードを期待していた反動と,「まあまあいい映画だったかも」というムードを醸し出す主題歌のおかげで,「いや,よかったよ。」とコメントされる不思議ムービーになってました。
とりあえず「耳をすませば」ほどの破壊力はありませんが,ノスタルジックな空気に浸りたい団塊の世代にはオススメだと思います。
東日本大震災で被災された皆様に,心よりお見舞い申し上げます。
ここ数日,刻の流れの速さを感じることが多々あります。
映画「ダンシング・チャップリン」で,「20年前」というセリフがあり,その20年前というのが1991年だったというのにクラッと来ました。
オサマ=ビンラディン容疑者殺害。9.11同時多発テロは10年前だったことにクラッと来ました。
僕が高校を卒業したのが10年前だったことにクラッと来ました。
と,いうわけで,今日は皆様に「クラッと」来ていただこうと思い,2000年から2009年の10年間,何があったかを超おおざっぱに振り返りたいと思います。
2000年
5位 機動戦士ガンダム特別版 DVD発売
多くのガンダムファンが待ち望んだ劇場版三部作のDVD発売。ところがなぜか,再アフレコでBGMもいれかわり,ジャブロー攻防戦で哀戦士が流れない不思議仕様。
普通の劇場版は2007年のメモリアルボックスまで待たなければなりませんでした。
4位 西鉄バスジャック事件
被疑者が同い年だったのも衝撃でしたが,容疑者が事前にインターネットの掲示板「2ちゃんねる」に犯行予告を書き込んでいた(ハンドルネームはネオ麦茶)のも衝撃でした。
掲示板の管理人(西村博之氏)の「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」とテレビで述べたのも大きな話題になりました。
3位 「仮面ライダークウガ」放送開始
2000年に仮面ライダーが復活。クワガタムシをモチーフにした「仮面ライダークウガ」は,シンプルなデザインながらフォームチェンジするかっこよさに大人も夢中。
主演のオダギリジョー氏のかっこよさにママまで夢中になった名作でした。
悪の組織が殺人ゲームと称して次々人を殺める展開は,子供には残酷だったかもしれません。
2位 「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」放送
「仮面ライダー」に続いてタイムボカンも復活!したのはいいんですけど,イマイチ面白くなかったんですよね,これ。
ただ,2008年の「ヤッターマン」ではOPが山本まさゆき氏ではなかったので,08年になると「きらめきマンはまだマシだったなあ」という声もちらほらと聞かれました。
1位 井上大輔さんが急逝
このサイト的にはこれが文句なく1番でした。もう11年前ですよ。
その他の出来事
塩沢兼人さん急逝,雪印集団食中毒(「私は寝てないんだ!」),沖縄サミット,2000円札発行,シドニーオリンピック,プレステ2発売
2001年
5位 セガ,ドリキャスを見限ってハード部門製造から撤退
前々から限界が来ていたのですが,前年に「DVDが見られる」プレステ2が発売されて大ヒット。
一応「インターネットができる」という売りはあり,前年末に発売された「ファンタシースターオンライン」のヒットもあったのですが,セガはソフトウェア提供のサードパーティーとして生き残る道を選びました。
4位 「シスタープリンセス」ブーム
今考えても「12人の妹がいて,全部お兄ちゃん(主人公)が好き」って設定はマジキチだと思う。
3位 「侍魂」による「先行者」ブーム
先行者だけでなく,一時期テキストサイトといったら黒バックにフォントいじり,「〜な(管理人)です。こんばんは。」ではじまる書き出し,微妙なオチを引き延ばすなど,「侍魂」っぽいサイトがあふれました。
フォントいじりだけでなく,「太字フォント」だけいじる「ちゆ12歳」みたいなウェブサイトもできて,「バーチャルネットアイドル」なウェブサイトが増えたり,「〜を応援しています。」でテキストを終えるウェブサイトも多かったです。
2位 「ウルトラマンコスモス」放映開始
今や「辻ちゃんの夫」杉浦太陽氏の出世作。翌年無実の罪で逮捕されて,放送が一時打ち切られるという「ウルトラ史に残る黒歴史」もありました。
1位 アメリカ同時多発テロ
テロが起きた日の夜は夜中の3時くらいまでチャットしながらICQで友人と会話してました。
ICQって当時流行したインスタントメッセンジャーなんですけど,今ではボイスチャットのスカイプですので,隔世の感があります。
その他の出来事
小泉純一郎が内閣総理大臣に就任,映画「ハリーポッターと賢者の石」公開,愛子様誕生,田代まさし氏男の風呂を覗いて逮捕
2002年
5位 「オーバーマン キングゲイナー」放送開始
オープニングでロボットがモンキーダンスを踊るってのは衝撃的でしたねー。
4位 北朝鮮拉致事件の被害者5人が帰国
一時期,フラッシュで北朝鮮ネタがたくさんあって,よく見てました。
ピョンヤンで小泉さんと将軍様が握手したのもこんなに前です。
3位 小柴さんと島津製作所の田中耕一さんがノーベル賞受賞
9年経って田中さんがものすごく白髪になっているのに驚きました。
2位 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞に「クレヨンしんちゃん」が選ばれる
映画の「戦国〜」ね。「戦国」と「大人帝国」は大人向け。
その数年後,草なぎ剛主演でリメイクされ,草なぎくんがホントに尻見せして逮捕されるという衝撃展開もありました。
1位 「機動戦士ガンダムSEED」放送開始
2000年の「サイバーフォーミュラ」の福田監督ならきっとおもしろいガンダムを作れる。そう思っていたころが,ありました。
SEEDはまだマシだったと思いますけどね。
その他の出来事
タカラのギコ猫商標登録問題,鈴木宗男代議士逮捕,Xボックスが発売,日韓ワールドカップ,タマちゃんブーム
2003年
5位 早稲田大学「スーパーフリー」による集団レイプ事件
事件そのものも衝撃でしたが,サークルの主宰者が留年を重ねて,さらに再入学してまた学生続けていたという事実にも驚きました。
共犯者ながら罪に問われず,社会でのうのうと生きてる人もきっといると思う。
4位 朝青龍がモンゴル人初の横綱になる
貴乃花が引退し,日本人の横綱が不在になり,いよいよ大相撲の外国人かが顕著になってきました。
その後,新弟子撲殺事件や野球賭博,八百長発覚といろいろ不祥事がでてきますが,それはまた少し後の話。
3位 「鋼の錬金術師」がブーム
王道少年漫画ながら「等価交換」の原則などシビアな展開が相次いだ人気アニメ。
まだこのころは割とアニメを見ていた頃でした。
2位 阪神タイガースが18年ぶりに優勝
一方中日は山田監督が解任されてから勝ちまくり,2位で終えたのだった。
今でこそ「Aクラス」の歴史ですが,当時は暗黒時代でしたね。
1位 「西部警察2003」撮影開始!そして制作中止!
日産の車を撮影に使っておけば…と,多くの人に突っ込まれた「新・西部警察」。
結果的に連ドラの制作費を「弟」にまわしたおかげで,石原プロ的にはよかったのではないかと。
その他の出来事
品川駅開業,田村亮子が谷選手と結婚,トリビアの泉,「なんでだろう」が流行る,イラク戦争
2004年
5位 イラク日本人人質事件
ネット上で「自己責任」「自業自得」と言われ,帰国した際には空港に「税金泥棒」のプラカードが掲げられた事件。
人質の中に僕の同世代がいたことも衝撃でした。
4位 新潟県中越地震発生
この地震では大学の中で義援金集めをしたとか,色々ありました。
3位 ホリエモンとライブドア
近鉄バファローズ消滅のピンチに立ち上がったライブドア社長の堀江貴文氏,通称ホリエモン。
その後フジテレビを買収し,逮捕され,保釈され,そしてついに収監されるそうです。
ちなみにライブドアが参入する際に名乗った球団名はジェンキンス…もとい,フェニックスでした。覚えてます?
2位 「電車男」ブーム
インターネット発の純愛ストーリーとして大ブーム。秋葉原のメイド喫茶も大人気。
オタクのライト化が進行したなぁ…と感じたのもこのあたりからでしょうか。
1位 中日ドラゴンズ監督に落合博満氏就任。そして優勝。
なんか夏の終わり頃にいつの間にか首位にいて,そのまま優勝。
落合マジックを目の当たりにしました。それは現在も進行中。
その他の出来事
アテネ五輪,冬のソナタブーム,長嶋茂雄氏が脳梗塞で入院,ウィニー開発者逮捕,名古屋市地下鉄名城線が環状運転開始,野口さんと樋口さんの新札発行,ゴジラ完結,ガンダムSEED-DESTINY放映,「かってに改蔵」終了,mixiサービス開始
2005年
5位 愛知万博開催
はじまる前は転けると言われていたのに,いざ始まってみれば子どもと老人に大人気で,かなりの人が集まりました。
4位 「ドラえもん」の声優が変更される
大山のぶ代さん演じるドラえもんから,水田わさびさん演じる新ドラえもんに変更されました。
ジャイアンの声優・木村昴氏が当時14歳だったことも話題になりました。
そしてリニューアルの際,ほとんどのテレビ局は「日本テレビ版ドラえもん」の存在を黙殺したのでした。
ハァ〜ドラドラ!ハァ〜ドラドラ!
3位 劇場版機動戦士Zガンダム−A NEW TRANSLATION−
3部作として公開されたのですが,フォウ=ムラサメ役が変更されるなど,キャスティング面で大いに賛否両論を巻き起こしました。
完全新作せず,旧シリーズのカットを無理矢理使う富野監督の手法に疑問を呈するファンもいましたが,この機会にZガンダムのプラモデルが多数発売され,多くのガンプラマニアが喜びました。
2006年に公開された最終作ではカミーユが発狂せず,「ガンダムZZ」につながらないラストでしたが,そこら辺はあまり話題にならなかったです。
2位 「ウルトラマンネクサス」打ち切り
「大人向けウルトラマン」を目指したウルトラマンNプロジェクトがついに破綻。
起死回生に制作されたのが「ウルトラマンマックス」。
本作ではバルタン星人,レッドキング,ゴモラ,ゼットンなど人気怪獣が登場。
視聴者参加の怪獣人気投票もあり,僕はジラースとスペル星人に投票したが当然ダメでした。
1位 「仮面ライダー響鬼」プロデューサー交替騒動
「仮面ライダー響鬼面白いッスよ」「じゃあ今度見てみるわ」→「なんか全然前と変わらなかったよ」「プロデューサーが替わったので,響鬼はもう終わりました」
みたいな会話をした2005年。
映画版ではご当地ライダーも登場し,名古屋ライダーは金シャチがモチーフになっていた。
その他の出来事
JR福知山線脱線事故,映画「男たちの大和/YAMATO」,「ハウルの動く城」,新ローマ法王にベネディクト16世,「さよなら絶望先生」開始,AKB48結成
2006年
5位 サダム=フセインに死刑判決→死刑執行
裁判で死刑判決が確定したあと,あっという間に執行されて驚きました。
日本ではあり得ないので,友人たちと「もう?はやいね」と話した覚えがあります。
4位 中日ドラゴンズ2年ぶり優勝
1回優勝したら5年は優勝から遠ざかる中日ドラゴンズが,2年ぶり優勝!
読売ジャイアンツを倒しての優勝に多くのファンは喜びましたが,その日名古屋では地上波で中継がなく,NHKのBSを見るしかありませんでした。
3位 大人用「仮面ライダー新1号」変身ベルト発売。価格は3万円。
色々な人に「買うよね?」と言われましたが,買いませんでした。
オモチャは実物の90%の大きさで,買った人も意外といたそうです。
2位 「ディープインパクト」ブーム
競走馬ディープインパクトが話題になったのはこの年。有馬記念でアッサリと引退し,競馬に興味のない人まで引退を惜しみました。
1位 「ゲド戦記」公開
宮崎駿監督の長男が監督デビュー。そして期待の超大作映画で冒頭いきなり「父殺し」という,怨念ばらし展開に観客は置いてけぼりでした。
その他の出来事
第1回WBCで優勝,ワールドカップドイツ大会,安倍内閣発足,トリノ五輪で荒川静香選手金メダル,映画「ダヴィンチ・コード」,北朝鮮核実験
2007年
5位 アサヒる問題
安倍総理大臣が辞任した際,朝日新聞でコラムニストが「アベするという流行語が〜」と発言。
いくらなんでも「流行語」というのは行き過ぎだと思ったところ,ネットユーザーから「朝日新聞による捏造だ!」という論調が広まり,「捏造する=アサヒる」という流行語が生まれた。
ちなみに中日新聞が捏造した(ような報道をした)際に「ナカヒる」という派生語も生まれましたが,アサヒる共々,今では死語ですねえ。
4位 ニコニコ動画&初音ミク ブーム
2006年年末にはじまったニコニコ動画。
はじめはユーチューブの動画にコメントが入れられるというものでした。(すぐに遮断されましたが…)
はじめてニコニコ動画で見たのは,たぶん「思い出は億千万」だと思います。
初音ミクは9月に「みくみくにしてあげる」あたりを境に大きな波が来た記憶があります。
3位 Nice Boat.事件
アニメ「School Days」は,メインヒロインが妊娠し,主人公が中絶を迫る展開になり,いよいよ最終回というところでまさかの放送中止。
かわりに放送された「きれいな映像と音楽」の番組を見た外国人が「Nice Boat.」と発言して一気に広まりました。
そしてついに放送された最終回では,三角関係のもつれで主人公がヒロインに刺し殺され,そのヒロインももうひとりのヒロインに刺殺される衝撃展開。
その衝撃の最終回がニコニコ動画に投稿されて多くのネットユーザーの目に触れたのも,この年を象徴する出来事だった気がします。
2位 さよなら絶望先生がアニメ化
人気マンガ「さよなら絶望先生」がまさかのアニメ化。
放送されたアニメが即日ニコニコ動画にアップロードされ,アニメ本編では「ニコ厨氏ね!」と,投稿するユーザーを非難したセリフがあったことも話題になりました。
1位 山井−岩瀬の継投で完全試合達成!中日ドラゴンズ悲願の日本シリーズ制覇
ニコニコ動画で人気がブレイクしたのが中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」。
キモい(※ほめ言葉)動きにファンがつき,多くの動画が繰り返し再生されました。
特にこの年はチアドラゴンズのMCだった村野菜櫻さんとの掛け合いが絶妙で,この後もドアラ関連動画は投稿されていますが,この年に投稿された動画を超えるムーブメントには至っていない気がします。
そして,この年からはじまったクライマックスシリーズを制覇して2位だった中日は日本シリーズに進出。
3勝1敗で迎えた第5戦。先発山井とダルビッシュ両投手の投手戦の中,ふと気付けば8回までパーフェクト。
そして9回表,マウンドには守護神・岩瀬仁紀投手の姿。
自称プロ野球ファンから評論家まで,「あの采配はおかしい」「いや,正しい」と賛否両論が起きました。
ちなみに中日は53年ぶり2回目の日本シリーズ制覇だったのですが,シリーズ制覇より投手交代の是非ばかり注目されていた気がします。
その他の出来事
小島よしお氏「でも,そんなの関係ねぇ」ブーム,そのまんま東が宮崎県知事就任,映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」,「仮面ライダー電王」,内藤大助選手vs亀田次男,「アイドルマスター」
2008年
5位 「あなたとは違うんです」
1年で辞めた安倍さんの後任は「チンパン」などと揶揄された福田さん。とはいえ,どうも口ごもって,切れ味が悪く,今ひとついい印象がありませんでした。
彼が最も輝いたのは辞任会見。
記者が「総理の言葉が他人事のように聞こえる」と質問されたのに対し,「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。」と発言。
多くのネットユーザーに支持され,その年の「ネット流行語大賞」で1位になりました。
4位 落合博満ガンダム宣言
「すべての戦争行為に武力介入する独立組織って,ただのテロリストやん」と突っ込まれつつはじまったガンダムの最新作「機動戦士ガンダム00」。
クライマックスの中ボスがガンキャノンに変形するガンダム。ラスボスはファーストガンダムで,パイロットを演じるのは古谷徹さんというぶっ飛んだ展開にファンは度肝を抜かれました。
そして,オンエアの半分が過ぎた2008年1月。バンダイホビーセンターを家族で訪れた落合博満監督。
「チームでエクシアになれるのは俺だけ」「俺がガンダムだ」「俺が好きなのはウイングガンダムじゃなくてゼロカスタムなのに」といった名言が飛び出し,長男福嗣氏と「日本一を逃したら1年間ガンダム禁止!」と約束した2008年シーズンは3位に沈んだのだった。
毎週ガンダム見せてれば優勝してたよ!
3位 リーマンショック発生
大学時代,「IT革命によって情報通信に価値が見いだされ,1929年のような大恐慌は,金融恐慌を除いて起こりえない」と習ったら,金融恐慌が発生。
世界全土が大不況になり,日本も夏を境に景気がどんどん悪くなって今に至るのでした。
2位 「やる大矢スレ」誕生
この年は横浜ベイスターズが48勝94敗2分とぶっちぎりの最下位に沈みました。
インターネットではアスキーアートキャラクター「やる夫」を改変した「やる大矢スレ」が誕生。
毎日のように自虐的なベイスターズファンによる楽しいコメントが投稿されました。
それから3年経ちましたが,横浜ベイスターズのチーム事情はあまり変わっていないように感じられます。
1位 バラク=オバマが大統領に就任
「Change」「Yes,we can」などの名言から大きなムーブメントになり,ヒラリー=クリントン候補を破って民主党の大統領候補になってからは一直線。
終わってみれば共和党のマケイン候補に圧勝して大統領に就任しました。
初の黒人大統領にアフリカ諸国からも歓迎の声明が聞かれました。
その他の出来事
北京オリンピック,映画「レッドクリフ」,アニメ「ゴルゴ13」(主演:舘ひろし氏),映画「崖の上のポニョ」,「相棒−劇場版−」
2009年
5位 新型インフルエンザ発生
海外で発生したインフルエンザは瞬く間に世界中に蔓延し,「パンデミック」と騒ぎになりました。
しかし,日本では子どもを中心に感染が広がったものの,致死率はそれほど高くなく,騒ぎすぎとの意見もありました。
4位 政権交代で民主党・鳩山由紀夫政権誕生
このとき「日本が変わる」という予感は正しかったが,まさかここまで悪い方に変わるなんて予想してなかったよなあ……。
3位 「涼宮ハルヒの憂鬱」エンドレスエイト事件
同じストーリーを8回も繰り返した「エンドレスエイト」にファンもブチ切れ。
人気アニメだったのですが,この事件でファンが減った印象があります。
2位 「仮面ライダーディケイド」放送
2009年は平成仮面ライダー10周年。
第1作「仮面ライダークウガ」から9作「仮面ライダーキバ」まで,全10ライダーに変身できる最強のライダー「ディケイド」が登場。
本編では仮面ライダーBLACK/仮面ライダーBLACK RXの倉田てつを氏もゲスト出演し,大きな話題を呼びました。
1位 1/1ガンダム,お台場に立つ!
昔からネタであった「1/1ガンダム」が本当に実現。
お台場の潮風公園に実物大ガンダムが登場しました。
夏の間に200万人の人が訪れ,世界中の人々が「GUNDAM」のかっこよさにしびれました。
その他の出来事
「ルパン三世vs名探偵コナン」,マイケル=ジャクソン死去,オバマ大統領にノーベル平和賞,「ドラゴンボール改」
本当は別のネタで書いて多のがいつの間にかこんなネタに……
ちなみに「おおざっぱに」振り返ってますが,今回は執筆にかなりの時間がかかってます。